誰しもが心に過去からの傷を負っている。
過去のトラウマ。
これを見たくないものとして自分の中でその存在を否認したことにより、
心の中に光の当たらない部分「心の闇」ができた。
触れてはいけないもの、
それについて言及してはいけないアンタッチャブルな心の領域、
それが「心の闇」です。
決して目の届かない心の奥底に封印されている無意識の「心の闇」が時折疼く(うずく)と、
私は不快感を感じて不機嫌になる。
私は「心の闇」の存在を否認しているので、
その不快感が自分の「心の闇」から直接的に来ているものだとは気付かない。
私は「心の闇」が投影(とうえい)されて映し出された外の世界の方に不快感の原因を見ることになる。
私は他人に悪いところがあるから悪く言っているだけで、
目に見えているそのまんまに、事実を言ってるだけだと思い込んでいる。
外の世界の他者に蔑んで(さげすんで)いるものや嫌いなものを見て、
他人を批判したり悪口を言うことで、
無意識に自分の内側の「心の闇」からくる不快感を除去できると私は勘違いしている。
実際には他人を裁くことにより、私の世界を見る動力源である「心の闇」は増大して、
私は更に不快感を強く感じるようになり、他人への批判や悪口が止められなくなる一方なのです。
問題の本当の原因は世界や他者にあるのではなく自分の「心の闇」にある。
私が批判や悪口を言っている他者とは、
私の「心の闇」の投影先(とうえいさき)として存在しているにすぎない。
私が「心の闇」の投影(とうえい)による批判や悪口によって作り上げている彼の概念は酷い物だが、それは虚像(きょぞう)に過ぎない。
彼に罪悪は無いと彼を赦し(ゆるし)、私自身を赦す(ゆるす)ことで私の「心の闇」に光を当てることができる。
赦しという光によって「心の闇」が消滅すれば蔑んで嫌っていた他者の虚像も姿を消し、
全てはイリュージョン(幻影)に過ぎなかったと知るのです。
全てはイリュージョン(幻影)に過ぎなかった
- エンジェル・ダスト
- 2024/02/28 (Wed) 16:31:58