精神疾患の根本原因は「脳のインスリン抵抗性」 傑作選
【精神疾患の根本原因は「脳のインスリン抵抗性」】

メンタルヘルスは脳の代謝(たいしゃ)の健全性に強く依存する。
全身の細胞及び脳は血糖を代謝することで活動エネルギーを得ている。

血糖はそのままでは細胞の中に入っていかず、
細胞の壁にはドアがあって、インスリンが細胞壁の鍵穴に入るとドアが開いて細胞の中に血糖が吸収され血液中の血糖値が下がる。

砂糖と果糖ブドウ糖液糖と穀粉(こくふん)が入ってる食品を習慣的に口にしていると血糖値が上がりやすくなる。
増加した血糖を全て細胞に吸収させるために、体内でインスリンの分泌が増えて高インスリン血症になる。

血液中のインスリン濃度が長期間に渡り慢性的に高いと、
細胞が過剰なインスリン刺激から自己防衛するために、
インスリンの刺激に対して次第に抵抗するようになる。
やがて細胞のインスリン受容体の感度が鈍くなり、これをインスリン抵抗性(ていこうせい)と呼ぶ。
インスリン抵抗性になると通常の量のインスリンでは作用しなくなる。

インスリンが作用しないと血糖が細胞の中に入っていかないので、このままでは全身の臓器はエネルギーが足りなくなってしまうため、インスリンの分泌量を増やして対処する。
その為常に血中インスリン濃度が高くなる。
慢性的な高インスリン血症はインスリン抵抗性を引き起こすので、
更にインスリン抵抗性が進行する悪循環になる。

脳がインスリン抵抗性になると脳の中にインスリンが入っていかなくなる現象が起こる。
このため体内の高インスリン血症は脳内の低インスリン状態を引き起こす。

脳神経細胞は血糖の代謝に必要なインスリン量が確保できなくなり、
血糖を消費できないので脳内が高血糖漬けになる。
そして脳神経細胞はインスリン不足のため血糖代謝能が低下する。
最終的に脳のインスリン抵抗性が強ければ強いほど、脳の利用可能なエネルギーが少なくなる。

脳のインスリン抵抗性によって脳のエネルギーが不足すると、
脳の機能が低下して気分や思考や行動を制御するのが難しくなる。
そして気分の低下、判断力低下、疲労感、神経質、興奮、不安感、恐れ、強いストレスを感じる、などメンタルが失調した状態になる。

時には本人は何々(なになに)が原因でストレスを感じて腹が立っていると苦情を言うが、
本当は慢性的なインスリン抵抗性で脳のエネルギーが不足している為に、
思考がスローダウンしストレス耐性が低下して気分が悪くなっているのかもしれない。

脳のインスリン抵抗性が長期間続くと、統合失調症や双極性障害やうつ病などの精神疾患になる可能性がある。

諸悪の根源はインスリン抵抗性なのだからこれを改善する食事が必要である。
具体的にはあらゆる糖類と穀粉を含む食品を除去することである。

清涼飲料水、甘いコーヒー、フルーツジュース、ラーメン、スパゲッティ、うどん、そば、せんべい、食パン、ビスケット、クッキー、ピザ、パンケーキ、ドーナツ、スナック菓子、菓子パン、チョコレート、アイスクリームなどを断つことである。
白米と玄米はOKです。

よくある罠として精白小麦はダメだが全粒粉なら大丈夫でしょ?という問題がある。
つまり全粒粉の食パン、全粒粉のバゲット、全粒粉のクッキー、全粒粉のビスケット、玄米粉のロールパンならセーフ(安全)か?という判断です。
全粒粉の小麦粉であろうと、玄米粉であろうと、穀粉であり、
血糖値を上昇させ高インスリン血症と高レベルのインスリン抵抗性を引き起こすという点で、
全粒粉のものであっても精白小麦粉となんら変わりないので、
全粒粉の穀粉も完全に除去するのが望ましい。

あらゆる糖類と穀粉を断つことで、血中のインスリン濃度が下がり脳のインスリン抵抗性が解除され、
脳の利用可能なエネルギーが向上して気分が快適になり、統合失調症などの精神疾患が改善する。


【犯人はインスリンである】

私は過去のトラウマを思い出して被害者意識に囚われた時、
今自分が苦しいのは、あの人の発言や行為のせいだと考えがちである。

あの人の発言や行為は、認識し易いし目に付くので、それが今苦しいことの原因だと決めつけがちだが、
本当のところはどうだろうか?

今自分が苦しい事の責任の所在(しょざい)は本当にあの人にあるのだろうか?

メンタルヘルスは脳の血糖の代謝(たいしゃ)の健全性(けんぜんせい)に強く依存するということを意識して欲しい。

慢性的な高インスリン血症によって引き起こされる脳のインスリン抵抗性で、脳の中にインスリンが入りづらくなって、
インスリン量不足になった脳が血糖を代謝する速度が低下して、
脳は健全に思考するためのエネルギーが不足する。

エネルギー不足になった脳は、思考がスローダウンして、気分が悪くなり、独特のネガティブ思考に囚われてしまい精神の牢獄から脱出できなくなる。
これこそがトラウマを思い出して被害者意識になった時の事の真相である。

今苦しいのはあの人のせいではない、犯人はインスリンである。

体内の高インスリン血症によって、脳がインスリン抵抗性になることで、
脳のエネルギーが不足して、ちょっとしたキッカケで思考が制御できなくなり、気分が悪化して悲惨な精神状態に陥って(おちいって)いるのだ。

インスリン分泌量を抑えて血液中のインスリン濃度を下げて、脳のインスリン抵抗性を解除することで、
脳は血糖を健全に代謝するために必要なインスリン量を入手できるようになり、
血糖を完全燃焼できるようになった脳は性能がアップして、思考や感情や行動を上手く制御できるようになり、気分が快適になる。

インスリン分泌量を低く抑えるコツは、ドカ食いはしない、パンや揚げ物やお菓子や甘い飲み物は摂取しない。
肉、魚、豆類、砂糖無添加の乳製品、野菜、果物、玄米、白米などの食材そのものを中心に食べることである。


【メンタルヘルスのための炭水化物の摂り方】

炭水化物を摂取すると血糖値が上がり、
インスリンが分泌されて、
脳や筋肉や内臓などの全身の細胞のドアの鍵穴であるインスリン受容体に、血中のインスリンが作用して、
細胞のドアが開き、血糖が細胞の中に吸収され、
心身の活動エネルギーとして血糖が代謝(たいしゃ)される。

炭水化物は心身の活動力を向上させる効果があるので、
全く食べないことはかえって問題である。
白米や玄米は脳機能や運動パフォーマンスを向上させる効果が非常に高い。
しかし、一日に三度の食事の度に炭水化物の多い食事をしていると、
インスリン抵抗性(ていこうせい)が発現(はつげん)してしまう。

脳にインスリン抵抗性が発現すると、
脳がエネルギー不足になることで、脳が気分や思考や感情や行動を制御するのが難しくなり、
メンタルヘルスに悪影響がでる。

2つの条件が揃う(そろう)ことでインスリン抵抗性が発現する。
「持続的に」「高い血中インスリン値」である。

従って炭水化物を多く含む物を食べるのであれば、
200g程度の量の白米や玄米を一日一回だけにする。
あとはなるべく白米やパンなどの糖質がメインの食事はしないようにすれば、
一日の中で血中インスリン値が一時(いっとき)高く上昇する時間帯があったとしても、
その後すぐにインスリン値が低くなる時間が十分(じゅうぶん)に確保できるのであれば、
インスリン抵抗性は発現しない。

これがメンタルヘルスのための炭水化物の摂り方である。
  • エンジェル・ダスト
  • 2025/10/05 (Sun) 21:38:16

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